ダイエット ボディメイク

整形外科医が思うトレーニングを常に進歩させていかねばならない理由

ジム通い、家トレを始めたはいいですが、残念ながら漫然とトレーニングをしているだけでは成長は止まってきてしまいます。
それでもカラダの変化が見られるのであればいいですが、カラダの変化も見られなければボディメイクは失敗に終わってしまう可能性が非常に高いです。

トレーニングが進歩していなければ変化をつけていかなければいけません。

トレーニングは進歩しているか

トレーニングを始めたはいいですが、ただ漫然とトレーニングをしていませんか?
まずトレーニングは始めるということは非常に重要ですが、次はトレーニングを進歩させていくことが重要となってきます。

トレーニングの進捗状況を確認する必要性

期間や体重などゴールが明確化されているトレーニングであれば、そのゴールに近づけているかどうかが重要であり、またゴールとの距離で進捗状況を確認できます。

しかしボディメイク、ヘルスケアのために行っている場合は明確化されたゴールがない場合もあります。

明確化されたゴールがない場合、自身が何をやっているのか、成長できているのかを確認できない場合、迷子になってしまいます。

進歩していないことはリスクである

「1週間で●分以上の運動」などのヘルスケア目的であればまだいいですが、ボディメイクが目的であればトレーニングが進歩していない場合、すなわちカラダも成長していない可能性が高くなります。

つまり意味のない(効果が非常に薄い)トレーニングに時間を費やしている可能性があり、効果が出ない、実感できない可能性が高いです。楽しくやれている方は別ですが、効果を実感できなければ普通、ヒトはやめたくなりますので、進歩できていないトレーニングはボディメイク失敗のリスクと捉える必要があります。

変化をつけることの重要性

効果が出ない、実感できないトレーニングであれば変化をつけていく重要となってきます。

変化をつけることでカラダとメンタルのマンネリ化を防ぎ、トレーニングの効果UP、トレーニング自体の継続にも好影響を及ぼします。

同じトレーニングではカラダが適応してしまう

ヒトには慣れというものがあります。
トレーニングに変化をつけることでカラダとメンタルに及ぼす好影響も知っておきましょう。

同じトレーニングではカラダに慣れが生じる

筋トレというのは‟このままの筋肉ではマズい”と自身のカラダに思わせることで、カラダに反応としてより強い筋肉を作ってもらうトレーニングになります。

仮に毎回キツいトレーニングをやれているという自覚があったとしても、同じトレーニングであるとすれば、いくら頑張っているつもりでもカラダは慣れていってしまいます。

つまり残念なことに同じトレーニングの継続だけではカラダの変化が見られなくなる可能性が高いとういことです。

同じトレーニングではメンタルにも慣れが生じる

また同じトレーニングを漫然と行うことはヒトに精神的苦痛を与える可能性もあります。

頑張っているつもりのキツいトレーニングがさらには効果を実感できなければただただツライだけです。
そんなキツいだけで効果を実感できないトレーニングをひたすらに継続することでメンタルが病み、やがてトレーニング自体を辞めてしまうという最悪の結末に繋がり兼ねます。

もちろん涼しい顔をしてやり切れる軽いトレーニング強度であったとすれば、それはトレーニング強度の見直しが必要になります。

トレーニング内容に変化をつける必要がある

トレーニング頻度にもよりますが少なくとも1カ月間以上にわたりトレーニング強度が進歩していなければトレーニング内容を再考し変化をつけていく必要があります。

変化の付け方としては大きく4つあると考えます。

①種目を変える

まず第①としては種目を変えるのが手っ取り早いです。普段ジムでトレーニングを行っている方であれば容易に行えるはずです。

「何の種目に変えたら?」と思うかもしれませんが、はっきり言えば‟なんでも良いです”。
今の時代、ネットでもyoutubeでも情報はたくさんありますので、いくつか見てみて取り組みやすそうな種目で良いでしょう。

種目が変われば必然的に新しい刺激が筋肉に入りますので、マンネリ化してしまっていたカラダはまたストレス対応として変化を再開していくことでしょう。

②回数を変える

第②の方法としては同じ種目のままでも回数を変えてみるというのも手です。

新しい種目がいまいちやれない環境、男性のベンチプレスのように辞めたくないこだわりの種目など理由はそれぞれあると思われますが種目を変えないのであればせめて回数に変化をつけてみるのも良いでしょう。

反復回数としてなんとなく連続10回でやっていることが多いと思いますが、思い切って重くしてみて連続6回ぐらいしかいこなせない重量設定にしてみる、もしくは連続15回ぐらいこなせる軽さにしてみるなどが有効です。

重量の変更のみでも同部の筋肉の中で速筋繊維・遅筋線維で刺激される割合が変わってきますので、カラダへの新たなストレス刺激となってくれます。

③セット数を変える

第③の方法としてはセット数を変えてみるという方法です。

現在のトレーニング理論として、トレーニングの重要性にトレーニングボリュームというものがあります。②の重量を変えるにも関連しますが、重量を重くした際はボリュームが減りがちで、逆に重量を軽くした際はボリュームを稼ぎやすいです。

セット数を増やせばよいという訳ではありませんが、ボリュームを意識してみるのも良い方法の1つです。

④休憩時間を変える

第④の方法としては休憩時間です。これまた②、③と関連してきますが特に重量を重めに設定している場合は長めの3分、できれば5分以上の長めの休憩時間を取ってみるのもオススメです。

短めに設定すればよりトレーニングの短縮に繋がりますし、そこからセット数を増やしてトレーニングボリュームを増やすことも可能となります。

普段そもそも休憩時間の計測もしていないようであればまずは計測から必要ですが、休憩時間の変化だけでも有効な方法と言えます。

まとめ

①トレーニングが進歩しているか確認しよう

トレーニングは進歩しているかの確認が必須です。1カ月も同じトレーニングを同じ重量・回数・セット数で行っているのであれば、ボディメイク失敗のリスクと捉える必要があります。

②同じトレーニングではココロもカラダもマンネリ化してしまう

同じトレーニングの継続のみではカラダの成長は必ず止まってしまいます。トレーニングとカラダに変化がないことやがてコロロの病みに繋がりかねません。

③トレーニングに変化をつけてみましょう

トレーニングに変化をつけることでカラダとココロにも変化がつきます。カラダの変化が得られてこそのボディメイクです。
トレーニングに変化をつけて自身のボディメイクを成功へと導きましょう。

 

ABOUT ME
jack-wall
現役の中堅整形外科医です。日本整形外科学会専門医。専門は肩と膝です。 筋トレ歴は20年ほど。 日々いかに整形外科医として成長し、ヘルスケアも意識しながらの継続的な筋トレが行えるかを考え邁進しています。