ダイエット ボディメイク

整形外科医が家トレにアジャスタブルダンベルを勧める理由。

自宅で筋トレを行う場合、慣れてくるとダンベルが欲しくなりますよね。
ダンベルがあれば上半身も下半身のトレーニングも負荷を加えてバリエーションも増えます。

ただ、上半身で使うのか下半身のトレーニングで使うのか、従来のダンベルでは様々な重さを用意しなければいけなくなります。

アジャスタブル(調節可能)ダンベルという非常に便利なものがあります。

アジャスタブルダンベルの特徴を知り、後悔しない自身に合ったダンベルを選びましょう。

アジャスタブルダンベルとは

数秒で重量の変更が可能

アジャスタブルダンベルの特徴としてはまず名前にもついていますが
‟アジャスト”が‟可能”ということです。
アジャストとは調節などの意味となり重量の調節が可能ということです。

元来のダンベルですと2kgなら2kgで決まっています。
ですのでトレーニングによって扱いたい重量は違いますし、筋力の成長によって重さを増やしたい場合などは異なる重量のダンベルをまた新しく用意するしかないのが問題でした。

ものによって方法は微妙に異なりますが端っこについているダイアルなどを調節してダンベルを持ち上げれば設定した重量になっているという優れものであり、調節に要する時間は数秒で済みます。

室内を占拠しない

元来の固定重量ダンベルで様々な重さを用意するとなると部屋の占拠問題が生じます。

アジャスタブルダンベル1つで見れば固定重量ダンベルよりは大きくなってしまいますが、それでもアジャスタブルダンベル2つだけで3kg~30kgなどの重量を網羅できるようになり圧倒的に省スペースなのです。

使用例

使用方法はかなり豊富にあります。
トレーニングベンチがあればバーベルでやれてダンベルではやれないという種目はかなり少なくなります。

もちろんジムならではのトレーニングマシーンによるトレーニングはできませんが、
できればトレーニングベンチを併せて購入することで様々な事情でジムには行けない方の自宅トレーニングを充実したものにしてくれます。

ダンベルプレス系、ダンベルフライ系など。

肩・腕

ショルダープレス、サイドレイズ、アーノルドプレス、アームカール、フレンチプレス、キックバックなど。

背中

ローイング系、シュラッグなど。

下半身例

スクワット、デッドリフト

選ぶ時のポイント

重量

様々な重量があります。
軽いものであれば20kg、重いものであれば40kgぐらいになっていきます。
一般的に重い方が値段がやや張ります。

後になってやっぱりもう少し重さが欲しいとなって買い足すパターンが一番コスパもスペース的にも悪いです。
大は小を兼ねるという考えから重いダンベルを最初から選択するのはアリな考えです。

20kgなど軽い重量の方が細かい重量設定ができるという利点もあります。
女性などで筋力が弱い人は軽めの重量が良いかもしれません。

しかしスクワット・デッドリフトなどになってくるといくら筋力が弱い人とはいえ20kgでは足らなくなってくる可能性はあります。

端っこ

いろんな種類のダンベルがありますが、端っこにダイアルがついているものが昔から多く見受けられます。

重量調節が簡便でありメリットでもありますが、ダンベルプレスなどの一部の種目では一度ダンベルを縦にして太ももの上に置くという動作があります。
その動作の際にダイアル部が小さいと太ももに刺さりとっても痛いのです。

他が同じ条件なのであれば端っこは面積のある形状をしているものを選ぶのが無難でしょう。

幅は両手を前で閉じるような種目の際に問題となることがあります。

重量を調節ができる分、幅が広くなってしまう傾向があります。
幅が広くなりすぎるとダンベルベンチプレスなどのカラダの前で手を閉じていくような種目の際にダンベル同士がぶつかりやりづらくなってしまいます。

奥行

幅が狭いダンベルの場合、一枚一枚のプレートの直径が大きくなってしまう傾向があります。
プレートの直径が大きくなるということはダンベルの奥行が大きくなります。

ダンベルの奥行が大きくなるとデッドリフトなどのなるべくシャフトとカラダを近づけてやりたい種目に支障がでてしまいます。

グリップ幅

グリップ幅はダンベル全体の幅とかぶる領域ではありますが、ここでは手で持つことができる部分と定義します。

デッドリフトなどの際に奥行の問題がありますが、シャフト部が広ければグリップの部分に脚が入りカラダに近づけることができ問題にならない可能性もあります。

ただあくまでもダンベルでありバーベルではありませんので極端にグリップ幅が広いということはありません。

値段

そもそもアジャスタブルダンベル自体が安価なものではありませんが、値段はピンキリです。
最近はいろいろなメーカーが販売しておりやや値崩れ傾向はありますが、
それでも2万円台~5万円を超してくるものもあります。

ですので少なくとも買いなおすということだけは避けたいところです。

参考までに

アジャスタブルダンベル ダンベル

こちらは最近話題のダンベルの公式サイト。
端っこにダイアルがなく刺さりません。
自宅で快適なトレーニングをするなら!【NUOBELL】

まとめ

①アジャスタブルダンベルは数秒で重量が調節できるすぐれもので、部屋を占拠することなくトレーニングの質を飛躍的に上げてくれます。

②アジャスタブルダンベルが自宅に増えるだけで行える種目が格段に増えます。

③選択の基準は重量・端っこ・幅・奥行・グリップ幅・値段などいろいろあります。

決して安価なものではありませんが非常に有用なものです。
間違った買い物になってしまわないように特徴をよく知った上で購入しましょう。

ABOUT ME
jack-wall
現役の中堅整形外科医です。日本整形外科学会専門医。専門は肩と膝です。 筋トレ歴は20年ほど。 日々いかに整形外科医として成長し、ヘルスケアも意識しながらの継続的な筋トレが行えるかを考え邁進しています。